妊活においては、食事の栄養バランスはとても大事なことです。男性の精子は、毎日の食事で作られますし、女性の卵子の質も、食事に左右されるからです。
子宝に恵まれるのも、不妊となるのも、食事次第と言っても過言ではありませんよ。では具体的に、何を食べれば元気な精子や卵子ができるのでしょうか?
ここでは、妊活で特におすすめの食材をご紹介します。これを参考にバランスの良い食事を作り、ぜひ妊活を成功させてくださいね。
男性の妊活では亜鉛とアミノ酸が大事
妊活中の男性は、亜鉛とアミノ酸を積極的に摂取しましょう。これらはどちらも、体内で精子が作られる時に使われる栄養素です。
十分に摂取しておけば、精液は精子の多い状態になります。精子が多ければ、卵子の受精の可能性はそれだけ高くなりますよ。
特に亜鉛は、人間の体内では合成されません。そのため増やすには、食事などで口から入れることが必要です。
またアミノ酸は種類が多いですが、妊活中の男性にとって特に大事なのは、アルギニンとシトルリンです。
どちらも体内で合成されますが、それだけでは妊活には不十分。食事でしっかりと補ってくださいね。
男性におすすめの食事
亜鉛、アルギニン、シトルリンが多く含まれる食材と、100gあたりのおおよその含有量は、以下の通りです。
亜鉛
- 牡蠣(13mg)
- 豚レバー(7mg)
- 牛の肩ロース(5mg)
アルギニン
- 豚ゼラチン(7900mg)
- 海老(2000㎎)
- かつお(1400mg)
シトルリン
- スイカ(180mg)
- メロン(50mg)
- 冬瓜(20mg)
牡蠣と豚ゼラチンとスイカは、特に優秀な食材ですね。でも、食べることのできる季節や料理が限定されています。
そのため、どの季節でも入手しやすく、なおかつ調理のバリエーションが豊富な豚レバーや海老を積極的に使いましょう。
シトルリンについては、夏以外は食事では摂取しにくいので、サプリメントも利用することをおすすめします。
女性の妊活では葉酸が大事
一方女性の妊活では、ビタミン類を摂取することが大事です。ビタミン類は、女性ホルモンや卵子の衰えを食い止めてくれるからです。正確には、ビタミン類は活性酸素の悪影響を防いでくれます。
活性酸素は、老化現象を加速化させる、いわば悪玉の酸素。これが多い体ほど、老けやすく衰えやすくなります。でもビタミン類をしっかりと摂取していれば、若々しさが保たれやすくなりますよ。
ビタミン類の中でも特に葉酸(ビタミンB群の一種)、ビタミンB12、ビタミンCが大事です。これらにより、血液の質や血行も良くなります。
女性におすすめの食事
各ビタミンが多く含まれる食材と、100gあたりの含有量をご紹介します。
葉酸
- 鶏レバー(1300μg)
- 枝豆(260μg)
- ほうれん草(200μg)
ビタミンB12
- しじみ(60mg)
- あさり(50mg)
- 鶏レバー(40mg)
ビタミンC
- 赤ピーマン(170mg)
- レモン(100mg)
- キウイ(70mg)
男性の妊活に効果的な食材と比べると、比較的入手しやすいものが多いですね。1年を通じて、いつでも食卓に並べることができます。
ただしいずれのビタミン類も、水溶性です。水に触れると溶けて抜け出てしまうので、できるだけ煮たり茹でたりせずに、生の状態で食べてくださいね。
加熱が必要な食材については、煮汁ごと食べるようにしてくださいね。シチューやスープが特におすすめです。
妊活でおすすめの栄養素や食事のまとめ
栄養バランスの良い食事は、妊活の成功率をアップさせます。特に、以下の栄養素を摂取することがおすすめですよ。
男性の場合
- 亜鉛
- アルギニン
- シトルリン
女性の場合
- 葉酸
- ビタミンB12
- ビタミンC
これらにより、精子の量が増えたり、卵子の質が保たれやすくなったりします。いつの日か可愛い赤ちゃんを腕に抱くために、毎日の食事でしっかりと摂取してくださいね。